「姉貴の部屋のゲストルームだ」
「ご迷惑をお掛けしちゃいましたね」
「何言ってる。どうせ強引に連れて来られたんだろう? すまない」
「そんな。私でお役に立てたなら良かったです」

 私達が話をしていると「「ひまちゃん!」」と双子が乱入してきた。

「ひ、ひまちゃん⁉」
「海くん、陸くん、おはよう」
「おはよー。あそぼー」
「海、陸、俺達はもう帰るんだ」
「えー、いやだよー。ひまちゃんとあそびたいー」
「ひまちゃんあそぼー」

 凛太郎さんと双子に挟まれて、どうしたらいいのか戸惑う。

「凛太郎、もう帰るの? ゆっくりしていけばいいじゃない」
「姉貴も仕事だろう? 双子も保育園じゃないか」
「今日非番で休みなら」
「断る!」

 凛子さんの言葉を遮って断っている。何を言おうとしたのか通じているのがすごい。

「さあ帰ろう。俺達にも都合ってもんがあるんだ」
「わかったわ。ひまりちゃん、昨日はありがとう。助かったわ」
「いえ」
「凛太郎がいない日はいつでも遊びに来てね」
「おい!」