凛子さんのご主人にも紹介された。突然の子守に申し訳なさそうな顔をしていたけれど、私が凛太郎さんの世話になっていることを思えば、大したことではない。

「「「いってらっしゃーい」」」

 子供達と一緒に見送りをした。

「さあ、何する? まずは、おうちの中を案内してくれる?」
「「うん。こっち」」

 息の合った返事で左右の手をそれぞれ繋がれて、廊下の奥へと進んで行く。リビングに入ると、凛太郎さんのマンション以上に広い。凛太郎さんの部屋と違うところは、たくさんのおもちゃが散乱していることだ。

 部屋の中に落ちているおもちゃで遊んでは、使った物は片付けるを繰り返して、散乱していたおもちゃが綺麗になくなる。

 元気に遊んでいた二人が、少し眠そうになってきた。なんとかパジャマを見つけ出し、着替えをさせてリビングの大きなソファへ寝かせる。

 二人は私の手をギュッと握っている。そんな二人が可愛くて、見つめてるうちに私まで眠ってしまっていた。