車がどこかへ向けて走り出す。
「どこへ行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
それ以上教えてもらえず車は高速を走っている。
外は暗いけれど見覚えのある景色が見えてきた。そう向かっているのは、思い出のリゾートホテルだ。
初めてのドライブでびしょ濡れになって急遽宿泊した思い出の場所――
「懐かしい……」
「またひまりと来たかったんだ」
フロントで鍵を受け取った凛太郎さんが私の腰に手を添えてエスコートしてくれる。手を繋ぐだけでドキドキだったことを思い出した。
この半年で同居から同棲へと変わり、私達の関係は親密になっている。
連れて来られたのは、前回と同じ部屋。
「ひまり」
部屋へ入った途端に、名前を呼ばれたと思ったら唇が合わさった。角度を変えて何度も何度も交わされる口づけ……
凛太郎さんが熱い眼差しで私を見ている。
「なあ、今夜ひまりの全てがほしい――」
「は、はい――」
とうとうこの日がやって来た。私に魅力がないのかと不安になったこともある。
「どこへ行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
それ以上教えてもらえず車は高速を走っている。
外は暗いけれど見覚えのある景色が見えてきた。そう向かっているのは、思い出のリゾートホテルだ。
初めてのドライブでびしょ濡れになって急遽宿泊した思い出の場所――
「懐かしい……」
「またひまりと来たかったんだ」
フロントで鍵を受け取った凛太郎さんが私の腰に手を添えてエスコートしてくれる。手を繋ぐだけでドキドキだったことを思い出した。
この半年で同居から同棲へと変わり、私達の関係は親密になっている。
連れて来られたのは、前回と同じ部屋。
「ひまり」
部屋へ入った途端に、名前を呼ばれたと思ったら唇が合わさった。角度を変えて何度も何度も交わされる口づけ……
凛太郎さんが熱い眼差しで私を見ている。
「なあ、今夜ひまりの全てがほしい――」
「は、はい――」
とうとうこの日がやって来た。私に魅力がないのかと不安になったこともある。