この日もいつも通り出勤する。変な視線を感じることはなかった。
いつもと違うことといえば、仕事終わりに凛太郎さんが迎えに来てくれることになっている。
今日が非番で明日が休日の凛太郎さんと、明日明後日が休みの私。
ドライブをして食事に行くのだ。
「せんせいさようならー」
「さようなら。また月曜日ね」
「はーい」
上靴や赤白帽など大荷物を持った子供達を見送ると週末だと実感する。
「ひまりちゃん、今日は何かあるの?」
「え?」
「楽しそうだから」
「いや、あの」
「ふふふっ、いいわね」
美里先生に指摘されるほど、凛太郎さんとの約束に浮かれていたようだ。しかも、しっかりとバレている……
仕事が終わって幼稚園を出て、車を止めてくれているところへ向かおうとした時だった。
「ひまり!」
男性の声が私を呼んでいる。凛太郎さんの声ではなく、年配の男性だ。でも、私には聞き覚えがない。
呼ばれた方に顔を向けると知らない男性がこちらを見ていた。
いつもと違うことといえば、仕事終わりに凛太郎さんが迎えに来てくれることになっている。
今日が非番で明日が休日の凛太郎さんと、明日明後日が休みの私。
ドライブをして食事に行くのだ。
「せんせいさようならー」
「さようなら。また月曜日ね」
「はーい」
上靴や赤白帽など大荷物を持った子供達を見送ると週末だと実感する。
「ひまりちゃん、今日は何かあるの?」
「え?」
「楽しそうだから」
「いや、あの」
「ふふふっ、いいわね」
美里先生に指摘されるほど、凛太郎さんとの約束に浮かれていたようだ。しかも、しっかりとバレている……
仕事が終わって幼稚園を出て、車を止めてくれているところへ向かおうとした時だった。
「ひまり!」
男性の声が私を呼んでいる。凛太郎さんの声ではなく、年配の男性だ。でも、私には聞き覚えがない。
呼ばれた方に顔を向けると知らない男性がこちらを見ていた。