お酒は飲めなかったものの
楽しい時間はあっという間に過ぎて


そろそろ場所を変えようってことになり


近くのビルに入っている
カラオケ店に行くことになった。




『とりあえず2時間で』




平日の夜だし、田舎だったしで
フロアは静かだった。



奥から2番目の部屋に入って


ドアの横のソファに1人
その右側のソファに私と先輩
左側に1人


って感じに座る事に。



深夜テンションなのかそもそもなのか
ずっと歌う事もなくふざけ続けていた

そんな時ー・・・。




『じゃあそろそろ歌います!!』




1番おチャラけていた先輩が
デンモクを取る事もなく大きな声で



『戦争で腕をなくした女の子』



の歌を歌い始めた。


もちろん聞いた事はなかったけど
歌い方や表情が面白すぎて、みんなで
ゲラゲラと笑っていた。




その時。