俺は別に霊感がある訳じゃなかったけれど

中学2年の頃、ある家の近くの電柱を
横切る時にだけ

その家のカーテンの隙間から
チカチカと光が点滅するようなのが見えるが


いつも電柱を横切る時だけその光が見えていた。


それはいつ、何時に通ったとしても
変わらずチカチカと点滅していて


気持ち悪いなとは思っていた。



そんなある日
その家が廃墟になったっぽいという噂を聞き


後輩2人と見に行く事にした。



いきがっていた俺は多少ビビりながらも
後輩の手前、先頭を歩き敷地内へと入ってみると



3階建ての家で下は荒れ果てていた。


1階部分は倉庫のような形になっており
少し屈まないと入れない感じで


少し薄暗く散らかったその中にスマホの
ライトを片手に入った。