顔を赤らめながらと言う訳でなく、何事もなく言う志那。

きっと友達としてって意味なんだろうな。

俺も女の子と仲良くなる事が目標だったから、好かれるのは嬉しい。

でも何だ?妙にドキドキするのは気のせいか?顔はきっと赤い筈。

あの時に思った恋に似た感情に似た気分。ああ、やっぱり俺は……

「それじゃ、またな……」

そのまま車へ。後ろで志那が手を振っているのが見えた。

それを見るだけでもまだドキドキが静まらない。

最初に声をかけた時のドキドキとはまた違う鼓動。

どうやら俺は彼女に恋をしてしまったようだ。

奇跡を無駄には出来ない。だから新たな目標を。“志那を彼女にする”

今度はきっと無理かもしれないけれどな。