遅かれ早かれ俺はこの世界からいなくなる。

それは今を過ごす人間からすれば当たり前かもしれない。

この世界の生き物は全て何時かは消える命なのだ。

だから皆は楽しく過ごして生活をして、悔いなく生きる。

俺にはそれが出来ない。沢山走り回りたくても走れない。

遠出をしたくてもする事も出来ない。楽しく過ごす事とは無縁なのだ。

理由は簡単。俺がこんな身体だから。

治る事のないと言う、不治の病とやらに侵されているのだ。

それさえなければ俺は、こんな窮屈な白い世界を行き来する事はなかったのに。

毎日が退屈で苦しくて、どうせ死ぬなら早く死にたいと思う。