同棲を始めてから丸1年の記念日に結城を夕食に誘った。
向かったのは神戸市六甲にある高級ホテルだった。
その中でも特に有名なフレンチ・レストランを予約していたのだが、いざ中に入ってみると落ち着いた雰囲気にちょっと気後れしてしまった。
少しビビッているのが自分でもわかった。
それでもなんとか平静を装って席に着いた。
ドリンクメニューの中からシャンパンを選んだ。
シャンパーニュ地方産の本物のシャンパンだ。
ソムリエが恭しく開栓してグラスに注ぐと、黄金色に輝く繊細な泡が弾けた。
口に含むと、ほどよい酸味とあとから来る上品な甘みに魅了された。
少ししてシェフのお任せコースが次々に運ばれてきた。
その度にホールスタッフが説明してくれたが、緊張している上に説明が専門的過ぎてよくわからなかった。
フォワグラとかトリュフとかオマールエビとか仔鴨のローストといった言葉に頷くのが精一杯だった。
しかし、そんなことはどうでもよかった。
席に着いた時は場違いな高級レストランに戸惑って驚きを隠さなかった彼女がこの特別なディナーに魅せられているのがたまらなく嬉しかった。
向かったのは神戸市六甲にある高級ホテルだった。
その中でも特に有名なフレンチ・レストランを予約していたのだが、いざ中に入ってみると落ち着いた雰囲気にちょっと気後れしてしまった。
少しビビッているのが自分でもわかった。
それでもなんとか平静を装って席に着いた。
ドリンクメニューの中からシャンパンを選んだ。
シャンパーニュ地方産の本物のシャンパンだ。
ソムリエが恭しく開栓してグラスに注ぐと、黄金色に輝く繊細な泡が弾けた。
口に含むと、ほどよい酸味とあとから来る上品な甘みに魅了された。
少ししてシェフのお任せコースが次々に運ばれてきた。
その度にホールスタッフが説明してくれたが、緊張している上に説明が専門的過ぎてよくわからなかった。
フォワグラとかトリュフとかオマールエビとか仔鴨のローストといった言葉に頷くのが精一杯だった。
しかし、そんなことはどうでもよかった。
席に着いた時は場違いな高級レストランに戸惑って驚きを隠さなかった彼女がこの特別なディナーに魅せられているのがたまらなく嬉しかった。