隣を見上げれば大きく口を開けて笑う瑛くん。


こんなに大きく口を開けてても一切崩れていないのが一周回って悔しいのに元来あたしのイケメン好きが目の保養をやめたくなかった。




「遊べるようになったら、楽だけどね」




なぜだか、声色が少し寂しそうに水色を纏った気がした。


それでもそんなこと、そんな些細な変化なんてどーでもよかったから、そのあとは何も返さずにいればあっという間に演習室に着いた。