「はぁい」と甘ったるい猫撫で声の返事は、語尾にハートが見えた。



「俺も混ぜろよ」と佐原先輩ではない人の声が会話に差し込まれて、「3人でするのも私はあり」なんてケラケラ笑う声の集まりに、くらっと眩暈がして身体が地面と垂直にいるのを嫌がった。



勝手にありかなしかなんて値踏みをされているみたいで気持ち悪くなった。


先輩も、周りにいる男の人も女の人も、派手な友人たちとと同じで、少数派は私のほうなんだ、って。



全部あたしの世界と違う。

否定はしないけれど、理解は難しいし、納得もしたくなかった。