「なんですとおぉぉ~!」


凪の衝撃的な告白に、4人は一斉に声を上げた!


凪は、更に詳しい説明を続ける。


「確かにバーチャルだから、体に受ける外傷は無いけれど…このバーチャルワールドに居られる時間は24時間…その間に『mother』を破壊出来なかったり、敵に倒される様な事があれば、送り込まれた人間の脳波は二度と現実の体に戻る事が出来なくなるの!」


なんと、既にこのバーチャルRPGシステムで『mother』のバーチャルワールドへ送られた『ネオ・チャーリーズエンゼルパイ』のメンバーは敵の刺客に次々と倒され、誰一人として現実に戻って来てはいないのだという。


これは機械軍と人間の存続を懸けた戦争であるという現実を、シチロー達4人は改めて思い知らされた。


てぃーだは、瀬川博士に疑問を投げかける。


「バーチャルでも現実でも、結局命を懸けて敵と戦う訳でしょ?
それなら、このバーチャルRPGシステムのメリットって何なの?」


その質問に瀬川博士は、こんな例えを使って説明をしてくれた。


「例えば、プロ野球の選手と野球の勝負をしても勝ち目が無いのは明白だ。…しかし、それが『野球ゲーム』だったらどうだろう?…それなら我々にも充分に勝機はある。…現在、火力を用いた武力による戦いでは明らかに機械軍の力が上回っている事は、紛れもない事実なのだよ……」