『伝説の』を強調して
自己紹介をするシチローをまじまじと見つめ、
メルモは納得した様に頷いた。


「ああ~♪アンタ達が~













『電線の修理屋さん』
かね♪
最近、エレベーターの調子が悪くて困ってたんだよ♪」


「誰が『電線の修理屋さん』なんて言ったよっ!『チャーリーズエンゼルパイ』だよ!!」


「ン?『チャーハンとエビシュウマイ』?」


「・・・・・・」


「ねぇ…凪?メルモさんは耳が悪いの?」


てぃーだが苦笑いしながら凪に尋ねると、凪も
苦笑しながら答えた。


「う~ん…時々、そうやって『空耳』が聞こえるらしいのよね…」


「絶対、ワザとだ…」


小さな声でシチローが呟いた。