その頃……
「越後屋、本当に鉄砲百丁は手に入ったのだな?」
「はい、お代官様♪
間違いなくこの越後屋、オランダより仕入れました鉄砲百丁!
本日の船荷に紛れ込ませてございます♪」
「よしよし♪それさえあればまさに百人力♪
我らの計画も上手く運ぶ事間違いないぞよ♪」
「しかし越後屋、幕府御禁制の鉄砲を、こんなにいとも簡単に仕入れるとは……そちもなかなかに悪よのぅ~♪」
「いえいえ♪大目付様ほどではありませぬ♪」
「わぁ~っはっはっはっはぁ~~♪」
越後屋兵部衛、代官の山中、そして大目付の大隈の『極悪スリートップ』は、そんなお決まりの会話を交わしながら、肩を揺すらせて港に停泊する船の方へ向かって歩いていた。
これで、役者が揃ったという訳だ。
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