そして……
あっ!!
という間に五日が過ぎた。
「お前達が今日ここで働きたいという奴らか?」
港で船荷の積み卸しをしている人夫をまとめる頭は、目の前に並ぶ光圀、助さん、格さん、弥七、そしてシチローをまじまじと眺めながら言った。
「どうでもいいが、そこのジジイは何なんだ?
ちゃんと荷物運べるのか?」
恐れ多くも水戸の御老公をつかまえて『ジジイ』と宣う頭に、助さんと格さんは湧き上がる怒りをグッと堪える。
「いやいや♪そこをなんとか♪見かけによらずこの爺さん、なかなか働き者ですから♪」
すかさずシチローがフォローにまわるが、その口ぶりもやけに癪に障る言い方だ。
「まぁいいや……とにかく今日は荷物が多い。
お前達、しっかり働けよ!」
「へ~~い♪」
一方、その場所より少し離れて、チャリパイとお銀が光圀達の様子を伺う。
「やっぱり、肉体労働は男連中に任せないとね♪」
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