お座敷
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「むぅ……あの大目付の大隈がそんな大それた謀反を起こそうとしていたとは……」
偵察から戻ってきた弥七から報告を受けた光圀は、そう言って渋い表情で大きな溜め息をついていた。
「御隠居!これは急いで上様にご報告せねばならんでしょう!」
しかし、そんな助さんをなだめる様に光圀は言った。
「いや、助さんや…相手はあの大目付の大隈…かくたる証拠も示さずにそんな進言をすれば、幕府の中が大きく揺らぐ事になりましょう。
まずはその鉄砲百丁の在処をつきとめるのが先決です!」
その鉄砲百丁……代官屋敷の天井裏で聞いた話では、越後屋が揃える手筈になっていたようだったが……
「確か、越後屋は『鉄砲百丁の手配はもうすぐ出来る』と言っていたわ!…つまり、近日中にどこかから仕入れるって事よ!」
てぃーだが越後屋の台詞からそんな推理をすると、弥七はある事を思い出した。
「越後屋といえば…あの野郎、芸者遊びがめっぽう好きで年中芸者を呼んじゃあ~ドンチャン騒ぎをしてるって噂だぜ」
シチローは、弥七の話を聞いてすぐにピンときた。
「成る程♪それは使えるな♪」
弥七とシチローの二人は、互いに顔を見合わせてニヤリと笑う。
そしてその視線を、てぃーだ、子豚、ひろき、
そしてちょうどそこに居合わせていたお銀の四人へと向けた。
「それじゃあ~諸君♪
芸者になりすまして、越後屋へと潜入捜査に行ってらっしゃい♪」
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