「さっきの『お銀の入浴シーン』は何だったんだ!」


「くっっせえぇぇ~~っ!」


狭い天井裏に充満した、あまりの臭いニオイにチャリパイの全員が悶絶した。




ガタン!


「むっ!上に誰かおるぞ!」


天井裏での大騒ぎで、さすがに代官達もその異常に気が付いた。


「天井裏に曲者が潜んでおるぞ~っ!皆の者出合え~~い!」


「ヤバイ!バレちゃったよ!」


「確かに『クセ者』には違いないわね…私達♪」


「くだらない事言ってないで逃げるぞ!コブちゃん!」


鼻をつまみながら、天井裏から急いで外へと退却する弥七とチャリパイ。


「まったく…どうして
アタシ達っていつもこうなるのかしら……」



屋敷の者の叫び声を背中に浴び、夜の町を走りながら、てぃーだは呆れたようにそう洩らすのだった。