ここまで誰にも気付かれる事なく、天井裏で悪代官と越後屋の密談を聞いていた弥七とチャリパイだったが…ここで、あるハプニングが発生した。
「これは相当ヤバイな……」
突然、弥七が険しい顔でそう呟いた。
「確かにこれは天下の一大事だな…弥七さん」
シチローはてっきり弥七が密談の内容の事を言っているのかと思ってそう答えたのだが、実はそうでは無かった。
「屁がしりたくなった……」
「……は?」
弥七のその言葉に、皆の目が点になった。
「ちょっと!こんな狭い所でオナラなんてしたらどうなるかわかってんの?」
「オナラなら、外に出るまで我慢しなさいよ!」
「アンタそれでも忍者かっ!」
苦しそうな表情の弥七に集中砲火が浴びせられるが、弥七の腹は既に限界を越えていたらしい。
「『出もの腫れもの所選ばず』だ!失礼!」
「ええ~~っ!そんなぁ~~!」
ぷうぅぅぅ~~っ!
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