長いタイムトンネルを抜けると…



そこは未来だった。



月明かりに照らされて、銀色に輝く幾何学的な造形をした建物の数々。


シチロー達の前を通る人々は、シルバー基調に蛍光色やパステルカラーといった色彩の洋服を着ている。


「へぇ~♪これが未来の街かあ~♪」


見たところ、ずいぶんと平和そうな雰囲気だ。


戦火に囲まれ荒廃した世界を予想していたシチローは、安堵の表情を見せた。


「ところで、凪はどこにいるのかしら?」


てぃーだがキョロキョロと辺りを見回していると、ほどなく4人の事を呼ぶ声が聞こえた。


「チャーリーズの皆さぁ~~ん♪」


「あっ♪凪だよ♪」


声のする方を振り返ってみると、凪が手を振ってこちらへと向かって来ていた。


「ヤッホ~♪凪~久しぶり~♪」