偵察
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夜のお江戸に蠢く影が五つ。


そのひとつは、黒装束に身をかためた弥七…


そして、それに続くあと四つの影は…













ねずみ小僧じろきち1号




ねずみ小僧じろきち2号





同じく、3号、4号!



「ああ~♪やっとこのコスチュームの似合うシチュエーションがやって来たわ♪」


子豚が嬉しそうに呟いた。


「あとで一緒に記念写メ撮ろうね♪コブちゃん♪」


「コブちゃん…よくこんなの人数分持って来てたな…」


そんな五人が今宵目指すは、代官『山中与五朗』の屋敷。


今夜、この屋敷にて山中と越後屋兵部衛が密会するとの情報を、弥七密かに掴んでいた。


「それじゃあ、天井裏で奴らの悪だくみを聞いてみようじゃねぇか♪」


「お~~っ♪」


そんな掛け声の、声は潜めながらも、気持ちは高ぶる五人であった。