「そうじゃな。それでは、あの店で腹ごしらえとしますか♪」


そう言って、光圀は一軒の飯処を指差した。




飯処『此処巣』




「ねぇ、あれ何て読むの?」


ひろきがその店の看板の読み方を尋ねると、それには八平が得意気な顔で答えてくれた。


「あの店は、安くて旨いと江戸でも評判の『ここす』という店だよ」


「ハハハ♪江戸時代にもココスなんてあるんだな♪」


まるで、どこかのファミレスのような名前に、
チャリパイの4人は顔を見合わせて笑ってしまった。


「それじゃあ~私、『包み焼きハンバーグ』にしようかしら♪」



いや…いくら何でも、そこまでは一緒じゃないから……コブちゃん…