「御隠居~!よろしいんですか?あんなどこの者とも解らない輩を一緒にさせて?」


格さんは、口を尖らせて反論するが、御老公は平然と笑って流した。


「なに♪問題はありません。この人達は、悪い人間では無いようだ♪
…それより格さん、むやみやたらに印籠を出すもんじゃありませんよ」


「あ…つい頭に血がのぼって…」


格さんの軽率な行動を
御老公が注意すると、
ひろきがそれに加勢した。


「そうそう!やっぱり
印籠出すのは7時40分頃じゃないと!」



☆☆☆


シチロー達はそれぞれに自己紹介をした後に、改めて御老公達に深々と頭を下げて挨拶をした。


「それじゃあ~♪御隠居、参りましょうか♪」


「そうですな♪シチロー殿。かっかっかっ~♪」


かくして、水戸黄門とチャリパイのコラボ~江戸珍道中は始まった。




そうして歩き出す事……



5分も経たないうちに、子豚が御老公に満面の笑顔で話しかける。


「御隠居~♪お腹空きましたね~♪この辺で腹ごしらえでもしましょうか♪」



…アンタはうっかり八平か・・・