シチロー達4人は今、タイムトンネルの中にいた。


目の前の空間は奇妙な形に捻れて歪み、グルグルと回っている。


なぜか、ひろきは以前にもこの様な光景を見た事があるらしかった。




「うわ~っ!あたし酔っ払っちゃったよ~!」






酒のせいじゃないから…




しばらくその光景が続いたあとにやがて、眼前には眩しい位の白い光の塊が見えてきた。


「あれが出口みたいだな…」


初めて訪れる未来の世界に、4人の胸の鼓動は
否が応でも高鳴った。


「画期的なダイエットの薬とか出来て無いかしら~♪」


「未来のビールって美味しいのかな?」


子豚とひろきが、目を輝かせて呟いた。


「何しに来たんだ…お前達は…」


未来は危険極まりない戦場だというのに、こんな楽観的な発想をする子豚とひろきの事を、何だか羨ましいとも思うシチローだった。