チャリパイ江戸珍道中
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しばらくするとシチロー達の眼前には、一際輝く光の塊が見え始めた。
「ああ~~やっと着いたぞ♪懐かしの2009年♪」
しかし、当然の事ながらその光の先は2009年などでは無い。
「あれ…?」
タイムトンネルから一歩足を踏み出したシチローは、思っていた風景とはあまりにかけ離れた佇まいに首を傾げた。
「何処だ、ここ?…歌舞伎町じゃないよね…」
どう見ても現代建築とは思えない古びた建物が並び、丁髷(ちょんまげ)に着物姿の人々が歩く…
TVの時代劇でお馴染みの町並みである。
後から出て来た3人も、口をあんぐりと開けて
呆然としていた。
「これは……」
「何の撮影かしら…
水戸黄門?それとも、暴れん坊将軍かしら?」
どうやらこの場所を、太秦撮影所か何かだと思っているらしい…まさか自分達が江戸時代へ飛ばされていたとは、全く気付かない4人だった。
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