ピ─────



およそ、どんなに計算し尽くしても数字では計れない人間の『心』の解析をしようとしたmotherの集積回路は、そのあまりに重い負荷の為に、フリーズを起こしてしまった。


リング下からてぃーだが叫んだ!



「シチロー!隊尊の動きが止まったわ!
今がチャンスよ!」


ファイティングポーズをとったまま彫刻のように固まってしまった隊尊を見上げて、シチローがニンマリと笑う。


「よ~し♪今まで好き放題殴りやがって!
今度はこっちの番だ!」


残る力を振り絞って、
シチローのアッパーが隊尊に向かって行った!


「食らえ~っ!怒りのコークスクリューアッパーー!」