「無理とかしてない?」


「してない」



困惑している私と違って皆実くんは迷いがない目をしていて。



そんな皆実くんに申し訳なくて胸がいっぱいになる。




「わたしがつけてるとこ見たいって言ったのにごめんね」


「なんで謝るの?」




だって………。




「わたしが言ったから……。
 皆実くん、わたし責任とるから!」


「……責任!?」


「うん。
 10年も皆実くんに眼鏡をつけさせた責任」