ある日の夜、就寝時間の為、二人で狭いシングルベッドの布団に潜り込んだ。
夜になると気温が引くなる季節になり、わたしは黒木さんの腕枕で眠りに就こうとしていた。

すると、黒木さんが急に「くる実さん、性行為って何ですか?」と尋ねてきた。

わたしはあまりの唐突な質問に動揺し、「え?!」と黒木さんを見上げた。

「今日、婦人科の先生が言ってたんです。今の若い子は、性行為するのが早すぎるとか何とか、、、」

黒木さんの質問に、わたしは何と説明すれば良いのか迷い、迷った末に「愛し合うこと、ですかね?」と言った。

「愛し合うことなら、素晴らしいことじゃないですか?若いと愛し合うことは、いけないことなんですか?」
「んー、そうじゃないんですけどぉ、、、」

すると、黒木さんが真剣な表情で「僕達はどうなんですか?僕は、くる実さんと愛し合いたいです。」と真っ直ぐな瞳で言ってきたのだ。

突然の展開に恥ずかしくなり、自分が赤面していくのを感じた。

「どうすれば良いんですか?僕と愛し合うことに、くる実さんは抵抗がありますか?」
わたしの反応に不安そうな表情を浮かべる黒木さん。

わたしは自分の中で気持ちを落ち着かせると、「わたしも黒木さんと愛し合いたいです。」と答えた。