───え、なに?




なになになに?!怖い怖い怖い!!




「─…"蓮水さん"って、いうの?」




───は?




蓮水さん…って、私だよね?私の苗字だよな?





混乱している私に遊佐くんは数学のノートの右下にマジックで書かれた私の名前を指差して…





「蓮水…って、書いてあるけど?」



『あー…はい。蓮水です、蓮水 仁菜っ、』



「へぇー…蓮水さんね。うん、覚えた。」





───なんて?




っえ、覚えたって…私のこと?!





認識してくれたって…ことっ?!