っとはいえ、今は二人きり。昼休み…遊佐くんとの出来事を話したいと言って篠宮に人気の少ない非常階段に連れてこられたので、、
誰もいない、私と篠宮だけの空間─…
『ねぇ、麻斗…』
「ん?藍ちゃっ…んん、」
少し、積極的に攻めてみようかと。だって気持ちを伝えることを阻止されてしまったので、行動で示すしかなくない?
チューがしたい…っと言っていたくせに、いざ本当にキスをしてみせると、拒絶しようと私の身体を押してくる篠宮。
──…逃がさないっ、
って、座っていた身体を起こして…前のめりになって篠宮の上に覆い被されば─…
「んっ…待っ、、藍ちゃんっ…ダメだって、」
顔を赤くして私から顔を背ける麻斗…そんな顔出来るんだ?マジであざといな、、
「ちょっ…藍ちゃんっ?!」
キスを辞めて、篠宮の膝の上に座って首に腕を回し…ギュッと抱きついてみた
「あ…あのー…変な気分になってくるんで、離れてもらっていいですか?」
『なんで?ご褒美、欲しかったんでしょ?』
「あ…ハイ。ありがとうございます。ご馳走様です幸せです。」
『─…ねぇ、麻斗』
「はい、何でしょう?藍さんっ、」
『…早く、私のことを好きになってよ』
微かに、篠宮の身体が震えた。
ちょっと…攻めすぎたかな?