「せっかくこの俺が直々に会いに行ってやったっていうのにっ!許さねぇ、やっぱ嫌いだあんな奴!もう絶対に俺からは歩み寄らない!!」





まぁ…そうなるよな。篠宮も篠宮なりに緊張しただろうし、勇気をだして高校に乗り込んだのだろう。それを踏みにじるような遊佐くんの行動は…事情がどうであれ許し難い行為なのだろう。





『ん…ちゃんと対面するところまで行ったんだね。偉いじゃん、篠宮』




っと、褒めてみせると…分かりやすく機嫌を取り戻した篠宮は嬉しそうに笑った





「じゃあご褒美のチューしていい?!藍ちゃん藍ちゃん、チューしていい?」


『…は?無理に決まってんでしょ何言ってんの』


「えー…俺せっかく頑張って遊佐に会いに行ったのに、藍ちゃんご褒美くれないの?うーわ、悲しくなってきた…もう帰ろうかな、泣きそうしんどい…熱出てきたかも。」


『………あざといな』


「ん?名前、呼んでくれたの?なぁに、藍ちゃん」




何だこのスーパーポジティブ野郎。面倒な名前だな、改名してしまえバカ野郎