「……いいのかな、自由に生きても」
『さぁ、どーだろうね?私は勇牙って子のことは分からないから…そーいう話をする相手は私じゃない。ここから先は遊佐くんと話し合うべきだよ。』
「藍ちゃんの辛い話し聞いちゃったら…もう遊佐と話し合うしか無くなるじゃん」
諦めたように笑った篠宮を見て、少し安心した。きっともう大丈夫だろう。あとは私が踏み入るようなことじゃない、もう黙っておこう。
──…その代わり、
『ねぇ、篠宮…知ってる?』
私の方から篠宮に歩み寄り…背の高い彼の顔をジーッと見上げる。
「なぁに…藍ちゃっ、んん、」
首を傾げて私を見つめる篠宮の両頬に手を伸ばし…少し背伸びをして彼の唇を塞いだ
『ファーストキスをした日に、同じ人と三回キスしたら…願いごとが叶うんだって』
「…ら、藍ちゃん、、待ってどういうこと?」
『今のは2回目─…麻斗が遊佐くんと、仲良しに戻れますように…っ、』
そう言って、篠宮に3度目のキスをしようと顔を近づけたとき─…ギリギリのところで顎を引いた篠宮は
「なら俺は─…二度と藍がバカなこと考えねぇように…一生そばで守ってやる」
───それ、願いごとっていうか誓いでは?
っと思った瞬間…荒々しく唇を奪われ…ディープな深すぎるキスが降ってきて、立っていられなくなり…後ろの机に手をついてしまう
それでもやめてくれない麻斗は、逃がさないというように私の後頭部をしっかりと抑えて、角度を変えて何度も何度もキスをしてくる
──コイツ…慣れてんな?