「藍ちゃん、早く答えてっ」


『キス─…された、あの人に。』



ほんの少し、からかってやるつもりだった。




私じゃなくて"志帆"の手を引いて出ていった篠宮の後ろ姿を見せられたのが悔しかったから




──…だから、嘘をついた

すぐに嘘だって打ち明けるつもりだった



なのにっ、




「──そっか、それ…塗り替えてもいい?」


『…え?待っ、、んんっ?!』




篠宮は私の後頭部に素早く手を回し、逃げ道を奪った上で…私の唇をキスで塞いだ




『んぅ…んんっ、』



軽いキス…なんて生ぬるいものじゃない。かなりディープなソレに体温が上昇していく




ちゅ…ちゅっ─…って、その場に相応しくない音が図書室中に響き渡って…思わず耳を塞ぎたくなる




『んっ─…しのっ、』

「麻斗…って、呼べって」

『あざ、と』

「ん…なぁに、藍ちゃん?」

『もうっ、ヤめて、』

「─…ダーメ、これお仕置だから」




───は?なにが?なんの?!!