『あ…そうですか、では。』



別に、彼と関わりを持つ必要は無いし興味もなかったのでそのまま図書室を出ようとしたのだが、、




「──藍ちゃん、って…可愛い名前だね?」



なんて、クソつまらない内容の話を振られたので…相手が篠宮の友達なら無視するのも悪い気がしたのでとりあえず、




『ありがとうございます』




っと、一言だけお礼を言っておいた。





そろそろ戻っていいかな?っと思い再び足を進めようとした時─…




「ねぇ、藍ちゃん知ってる?麻斗が何者なのかって…知ってて親しくしてるの?」




なんて、気になるような話しを持ちかけられ思わず足を止めてしまった




『……私は、私の知ってる篠宮を信じる』



彼が何か知っているのだとしてもそれは多分、篠宮じゃない人間の口から聞くような話ではない。だって篠宮は…何も知らない私と居ることを"居心地がいい"と言ってくれたから─…




「別に、いつまでも隠しておけるようなことじゃないしそのうち嫌でも知ることになると思うよ。その時に失望しないことを心から願うよ」




意味深なことを言って近づいてきたその人は、私の目の前で立ち止まると何を血迷ったのか手を伸ばしてきて、、




『──やめてっ、触らないで!』




髪の毛にそっと触れられたので、バチンっ…と頬を思い切り引っぱたいてしまった




───あ…ヤバい、


っと思った時にはグッと胸ぐらを掴まれて、、