私は…勝手に篠宮は家まで送ってくれているものだと思っていたのですが、、
『…………なんで、海?』
何故か海岸に連れてこられて、"もしや置いていかれる?"っという不安を抱いたが─…
「なんとなく、藍ちゃんとデートしたくて。」
なんて、らしくないことを言われたので大人しく黙っておくことにした。……デートとかストレートに言われると照れる、恥ずかしいな…やめてよ篠宮。
「さっきの藍ちゃん可愛かった!バイクじゃないけどギュッてしてくれていーよ?」
『いえ、結構です。ってかまさか無免許じゃないよね?!』
「まぁ先月誕生日だったからね、俺。免許はちゃんと持ってるよ。まだ一年未満だから原則二人乗りは禁止だけどね?」
『………ダメじゃん』
「え?藍ちゃんって意外と真面目ちゃん?そーいうの気にしないタイプだと思ってた」
私をなんだと思ってるんだ、失礼な奴だな。
「まぁ追いかけられても逃げ切る自信しかないから多分大丈夫だよ」
『……それってどうなの?罪が重くなりそう』
「藍ちゃんっ…俺の心配してくれてるの?!」
いや、どちらかというと一緒に乗っている自分も共犯になるのでは?っという不安の方が遥かに大きいのですが。