「…何してんだよっ。自分から敵をつくるようなこと、すんなって言ったよな?藍ちゃんが約束を破る女だとは思わなかった」



勝手に失望されて、いい気分ではない。私だって先に手を出そうとしたけど…篠宮に言われたことを思い出して留まった。




自分から敵をつくろうとした訳じゃない。向こうから売ってきた喧嘩を買っただけだ。やられたからやり返した。それの何が悪いの?




『………帰る』




篠宮を放置して公園から出ようとしたが、グッと腕を掴まれてそれを阻止される





「まだ話してんだろーが、逃げんな」



この人、二重人格?学校にいる時の篠宮と違いすぎて…普通に怖いんだってっ、




──…こんなハズじゃなかった



私は篠宮に、ただ謝りたかっただけなんだ。今日中に仲直りがしたくて、その為に探してただけなのにっ




「……は?っえ、ちょっ…待って!藍ちゃん!嘘、嘘嘘っ!全部嘘、今言ったこと全部嘘だよ…嘘に決まってんだろ?ちょ…ごめん、藍ちゃんっ!ちょっと待って、どうしよう─…泣かないで、、」



私だって泣きたくて泣いてるわけじゃない。生理現象だ、仕方ない。放っておいてくれ。