「──…蓮水さんっ!!」



って…バイクに乗って颯爽と現れた男性が、隣にいた女の子に向かって叫んだのとほぼ同じくらいのタイミングで─…




もう一台バイクが滑り込むように入ってきて…ソレに乗って現れたのがよく知った顔の人間だったので声を掛けようと思った瞬間、




「遊佐 京志郎っ…殺すっ!!!」




っと言って…先に現れた男性の胸ぐらに掴みかかった篠宮を見て、何事かと…驚いて呆然としてしまったが、、すぐに慌てて止めに入る





『し、篠宮っ…何してるの、離してっ』


「るっせぇな、向こう行ってろ!!」



怒り狂っている…という表現が正しいのか不明だが、今の篠宮はまさにそんな感じだった。




「─…遊佐っ、テメェどういうつもりだよ」


「なにが?現れて早々に、物騒だな。とりあえず離せよ…」


「はあ?!ふざけんなっ!藍ちゃんに何した?てかお前が藍ちゃんと一緒の敷地内に居ること自体が既に大問題なんだよ、クソがっ!」


「……意味分かんねぇ…日本語話せよ。頭の悪い人間、嫌い。会話してる時間が無駄だから、もう行っていい?」





…………友達?知り合いなのかな?




ん…?そーいえば"遊佐"って、確か前にバスに乗っている時も、、