別に…また明日学校で顔を合わせるし。明日もう一度謝ればいいや。
って、そう思うのに─…気付いたら次のバス停で降りていた。なんとなく、気がかりで。喧嘩を翌日まで持ち越すのは良くないような気がして…篠宮が行きそうなところを探すことにした
いや…ざっくりすぎるし、篠宮が降りたのは1つ前のバス停だったし…会える可能性なんてほんとに限りなく少ないと思うけど。
それでも、あのまま帰るのは…嫌だったんだ。
『……連絡先、聞いておけばよかった』
なんだかんだ、篠宮と連絡先を交換していなかったので…今になって交換しておけば良かったと少し後悔する。
とりあえず…気がすむまで探してみて、会えなかったら明日学校で謝ろう。そう思って…人が多い繁華街に出て…ゲームセンターや、CDショップなどを回ったが、篠宮の姿はない。
──疲れた。
学校帰りでフラフラと歩き回って体力を消耗したところで…少し休憩しようと、目に入ったコンビニに立ち寄った時、、
駐車場でもめている女の子二人組を見つけた。一人が相手の子の髪の毛を鷲掴みにしたところを目の当たりにし、つい黙って居られなくて、
『…何してるの?辞めなよ、警察呼ぼうか?』
なんて、首を突っ込んでしまった。