「まぁ、それは…俺の方がイケメンだからじゃない?」



………真剣に聞いて損した。



「あー…ごめん、うそうそっ!!色々あるんだよ、俺にも事情ってものが、」



『なんの事情?負う必要のない責任負って、バカみたい。好きでもない女の子と付き合うとか理解できない。っていうかその友達が一番おかしくない?人に責任押し付けて、最低じゃん』





最低だと言ってのけた私に、篠宮は一瞬眉をひそめて怖い顔をした。




───何だよ、、



「……友達のこと、悪く言われるのはいい気分じゃねぇな。何も知らねぇくせに…人のダチの悪口言うの辞めてくれる?不愉快。」




………怖い顔、しないでよ。




「藍ちゃん…君が知らない世界だって世の中には存在するんだよ。俺の友達が、ただ責任を押し付けて逃げるようなやつだと思う?俺より辛い思いをしてるとは、考えられない?」



『……なにが?自分で仕出かしたことなら、自分で責任取ればいいじゃん。親に言われたからなに?それで言いなりになるとか、ダサい』




──…ダサい、、



っと言った瞬間、篠宮が…キレた。