結局そのまま朝の授業が始まってしまい…篠宮の姿を見ることなく午前の授業が全て終わってしまった




「今日は麻斗くん休みなのかな?」


「休み時間にも来なかったね?初じゃない?」


「藍ちゃん何か聞いてる?風邪とかかな?」



各々お弁当を広げながら私に尋ねてくる友達。



篠宮が休みの理由なんて、私は知らない。




『…ちょっと篠宮のクラス、行ってみる』




私から篠宮のクラスに行くなんて初めてかもしれない。でも…本当に休みなのかどうか知りたかった





教室を出て篠宮のクラスに向かう途中で…篠宮の彼女である志帆さんと鉢合わせてしまった




別に話すこともないし、素通りしようとした私の腕を…グッと掴んで離さない志帆さん。不審に思いその顔をジッと見つめる




「……あっくんは、お休みです」




なぜ、彼女がそれを知っているのか…なんて。聞かなくても分かった。篠宮は志帆さんが登校したことを毎日確認してそれを彼女の親御さんに報告をしてると以前言っていたから─…




その流れで自分が休むことを志帆さんに伝えたのだと、この時はそう思っていたのに、、