家に入ってすぐお風呂に入り、部屋に向かう前にリビングに立ち寄ったが父親の姿は無かったのでそのまま自室へと向かった。



ベッドに横になって篠宮のメッセージトークを開く。




【今日はありがとう、ちゃんと帰れた?】




すぐに既読がついて、



【帰れたよ!またいつでも遊びにおいで!】



っという文面と共にハートマークが画面いっぱいに埋め尽くされるスタンプが送られてきて…心が満たされていく。




その画面を見ながら寝落ちしてしまった私は、翌朝寝坊してしまい、慌てて準備をすることになる。





早く学校に行って篠宮に会いたい─…




学校なんて中学の頃は大嫌いだったけど、篠宮が一緒に居てくれたから…私は今の学校でちゃんとした居場所がある。




「…あ、藍ちゃんおはよー!」

「三澄さんだー!おはようっ」



男女共に、会う度に挨拶を交わしてくれる。これを当たり前だと思ってはいけないことはよくわかっている。



ある日突然、全員から無視をされたり空気のように扱われたりすることが実際にあるから─…




「…あれ?今日は麻斗くん遅いね?いつも藍ちゃんが登校してくる頃教室に入ってくるのに」




一人の女子生徒に言われて…確かに遅いなぁ、っと少し不安になった