「ちょ、おまっ…何バラしてんの?!もう早く部屋戻れよっ!うぜぇな、解散っ!」



「うわぁー…照れてる照れてる。しばらくネタにしてやろーっと。あ…いちごオレ発見。買い足してくれたの?ありがとう、お兄ちゃん」



お兄ちゃん、っと甘えるようにして冷蔵庫からいちごオレを手に取ってリビングを退室していった弟君。




なんというか、彼は要領がいいタイプなのだろう。しっかり者に見えて兄をいじることを忘れず尚且つ甘え上手な弟君、、凄いな。




「はぁー…ほんと、手のかかる弟と妹を持って大変だよ。藍ちゃん癒して〜…」



なんて言いながら、ちゃんと手を動かしてお料理を進めている篠宮は…器用な男だ。私はいつも家政婦の間宮さんにご飯を作ってもらっているので、自分で作れるご飯なんて目玉焼きくらいしかない。





「よしっ、でーきた!藍ちゃん見てみて!めちゃくちゃいい感じに完成した!!」




ダイニングテーブルに篠宮が持ってきたのは、お皿に綺麗に盛り付けられたオムライス。上の卵がフワフワと揺れている。まるでお店で食べるオムライスみたいに─…




「妹にフワフワのオムライスが食べたいって長年言われ続けたからね。動画みたりして極めた結果─…フワフワ検定1級を取得しました!」




そんな検定ないだろ、バカだな本当に。