「……うるせぇな、チビ共さっさと2階行って寝ねぇと俺が子守唄歌うぞ、いーんか?」



突如リビングに姿を現した篠宮によく似た青年。彼が現れた瞬間、子どもたちは"わー!"と言って2階に駆け上がって行ってしまった




「……おかえり。別に何時に帰ってきてもいいけどさ、チビ共起こすのやめろよ。せっかく寝かしつけたのに」


「あー…斗真《とうま》、ごめん勉強の邪魔した?」


「別に……っていうか、ダレ?兄貴の彼女?」



斗真…と呼ばれた、おそらく二番目のお兄ちゃんだと思われる青年に突如目を合わせられ回答に困る。



「ん?藍ちゃんだよ、俺の友達ね」



友達…と紹介されたことに間違いはないので、少し傷付きながらも斗真くんに頭を下げて挨拶をする




『初めまして、三澄 藍です。夜分遅くにお邪魔してしまい申し訳、』


「いえ、こちらこそ。不束な兄ですが…末永く仲良くしてやってください」



逆に深深と頭を下げられて戸惑う。篠宮とタイプが違いすぎるんですけど!!!?



「あー…兄貴、いつも家で言ってるんで。"今日の藍ちゃんクソ可愛かった"とか"藍ちゃんの抱き枕欲しい"とか。日頃からあなたの名前を連呼して生活してる変態なんですよ、この人」





───マジか、、