「ただいま〜…お客さんです!!皆の衆…全員集合〜!!」
裸足の私を抱き上げて…一軒家の玄関の扉を開いてすぐ、大声で家の中に向かって叫んだ篠宮。その直後、バタバタと階段を駆け下りてくる足音が、、
「「「にーちゃん、おかえりっ!」」」
大中小、大きい子から小さい子まで…走って駆け寄ってきた3人の子どもたち。…え?兄弟?
「よし、このお姉ちゃんと遊びたい人ー!」
「「「はい、はい、はーーい!」」」
「うん、俺もーーっ!!藍ちゃんあーそぼ!」
って、なんだこのカオスな状況。
『あの、篠宮…?この子たちは、』
「俺の弟と妹たち!俺ってこう見えて長男なんだよね〜…どう?意外?兄ちゃんぽくない?」
足元で篠宮のズボンをグイッと引っ張っている最年少だと思われる小さな男の子を何も言わずに抱っこしてあげる篠宮は─…いいお兄ちゃんだなぁって、思う。