「はい、到着っ!!いや、籃ちゃんってば大胆…走行中に男を煽るようなことはしないように!!」
べシッ…と、おデコを指で弾かれて…篠宮のことを睨みつける。
「なに、その可愛い顔。キスして欲しいの?仕方ねぇなぁ…籃ちゃんの頼みなら断れねぇな」
『な訳ないでしょっ!早く降ろして!』
両手を前に出して"抱っこしろ"っという意思表示を見せる。だって私…靴を履いてないし。
「かーわいっ!甘えた期?!っえ、甘えた期突入ですか?!クッソ可愛いな、あー…マジでこのまま保護しちゃっていーですか?」
両手を広げてそのまま私を抱き締めた篠宮…いやいや、降ろしてもらっていいですかね?!
「籃ちゃんやわらかい、可愛い、気持ちいい」
『ウザい、アザとい、気持ち悪い』
「…うん、、なんで全部悪口?!一つくらい俺にもいい所あるでしょ、なんか無いの?」
『──…ぜんぶ、大好き』
「…それは、反則。」
ゴツン…っと、おデコとおデコをぶつけてきて超至近距離で篠宮の顔が見える。…かっこいい
「俺とこーいうことシたいなら、もう二度と居なくなろうなんて思わないでよ…籃ちゃん?」
そのまま、私の唇を塞ぐ麻斗は─…
やっぱりアザとくて、、、ウザい。
っていうか─…私のスマホはっ?!!!