私の部屋で悠々と寛いでいるのは、私の大嫌いな幼馴染、千尋(ちひろ)真雪(ましろ)


2人は兄弟で、兄の千尋は私の1つ上の学年、弟の真雪は私と同い年である。


そして私はこの2人に小さい頃からいじめられ、散々泣かせられてきた。


中学校までは同じ学区だから逃げられなくて
何とか我慢してきたけど、高校は別々。


あと少し耐えればやっとこいつらから開放される、そう思っていた。


「「おかえり」」


―――だけどこいつらは、意図も容易く私を地獄へと突き落とす。