□□□
転入して5日目。
先生の言う通りクラスメイトは明るい子が多く、上手く馴染めている気がする。
お昼休み、中庭にある自販機でジュースを買い教室へ戻ろうとした時またあのベンチに横になっている男子が見えた。
「こんにちは」
「……」
「…あれ、積木くんだよね?」
「…んだよ、お前。誰?」
自分でも声をかけてしまった事に驚いているし、案の定心底迷惑そうな表情をされてしまった。
太陽の日差しが眩しいのもあるだろうけど、思いっきり睨まれている。
積木くんはゆっくりと上体を起こし、私を見た。
「私この前転入してきた同じクラスの羽宮ツキっていうの。貴方は積木 麟太郎くんでしょ?」
「…だっる」
ひとしきり舐めるように見られた後、小さくそう呟かれ彼はどこかへ行ってしまった。
最初から馴れ馴れしかったかな、と思いつつ教室に戻ると隣の席の子がお弁当を広げて私を待っていてくれた。
転入して5日目。
先生の言う通りクラスメイトは明るい子が多く、上手く馴染めている気がする。
お昼休み、中庭にある自販機でジュースを買い教室へ戻ろうとした時またあのベンチに横になっている男子が見えた。
「こんにちは」
「……」
「…あれ、積木くんだよね?」
「…んだよ、お前。誰?」
自分でも声をかけてしまった事に驚いているし、案の定心底迷惑そうな表情をされてしまった。
太陽の日差しが眩しいのもあるだろうけど、思いっきり睨まれている。
積木くんはゆっくりと上体を起こし、私を見た。
「私この前転入してきた同じクラスの羽宮ツキっていうの。貴方は積木 麟太郎くんでしょ?」
「…だっる」
ひとしきり舐めるように見られた後、小さくそう呟かれ彼はどこかへ行ってしまった。
最初から馴れ馴れしかったかな、と思いつつ教室に戻ると隣の席の子がお弁当を広げて私を待っていてくれた。