「あ、そういえばお前来月から学校だから」
「……はい?」
「ん?だってお前まだ16じゃん。高校生は高校に行かなきゃだろ」
「いやあぁはい、そうですけど。…え?来月?」
来月まで後2週間もない。
制服だってないし、その学校が一体何処にあってどんな学校なのかも私は知らない。
「ちょうど今月で春休み終わるし、タイミング良くて良かったな」
ケラケラ笑いながら簡単に言う久住さん。
…なんとなく思っていたけどやっぱりこの人、適当だ。
「あの、色々準備してくれるのは有難いんですけど制服とかはどうなってるんですか?…というか私前の学校の制服とかは?」
「大丈夫だ。制服はもう既に手配済みだからな。もうすぐ届くはずだ」
…なんとまぁ、用意がいい事で。