ダンスコンテストの続きをひとりで見ていると、声をかけられた。



「ねぇ、ひとり?」

「?」



いつの間にか私の後ろに三人の知らない男子がいて。

ニヤニヤしながら、みんな私を見ている。



「…………」



何も言わない私に、
「いや、無視かーい」
と、ひとりがおどけてみせる。



「ねぇー、オレら暇なんだわ。一緒にいない?」

「あー、大丈夫、大丈夫!なーんにも怖いことしないから!!」

「あはっ!お前それ、怖いことする人のセリフだっつーの」



三人はゲラゲラ笑っている。

正直怖いし、何が面白いのかもわからない。



ダンスコンテストが終わって。

体育館から出ようと、私は歩き出す。



「ちょー!ちょーっと!待ってよ!」
と、ひとりが私の肩を掴む。



「!」



そのまま肩を組むようにされて、ゾッとする。



「は、離してください」

「あ、しゃべったー!可愛い声じゃん!」