――――だけど知るかよ、そんな事





福岡太宰府天満宮、

二つ目の橋で立ち止まり、

池を眺めるその横顔が、

風で揺れるそのやや茶色がかった細い髪が、

また僕をおかしくさせる。





欲しいものを欲しいと言って何が悪い。

弐川くんに直してもらうくらいなら
僕のために壊れてくれ。



そう思って差し出した手は、
予想だにしない方向から弾かれた。