「…月様?」


私が柚月さんの顔をぼんやりと見て考えていれば、心配そうに名前を呼ばれハッとした。


「あ…すみません。ぼーっとしてて…」

「月様、食べられそうですか…?
無理はしなくて大丈夫ですよ。
一旦横になりましょう」


柚月さんはそう言って、私を横にする為に身体を支えようとしてくれたけど


「いえ…大丈夫ですよ。
せっかく柚月さんが作って下さったんですから…しっかり食べて薬を飲みます」


私は悩んでいる事を悟られないように
笑みを張り付けながら
ゆっくりとお粥を食べた。